俳優の青沼かづま氏にインタビュー(その2)

「哀」タイプむけ、自意識から外れるトレーニング

・ベクトルを相手や、自分以外の対象物に移す。

例えば、相手の顔のほくろの数を数えてみるなど。

わかりやすい例としては、ラグビーのあの五郎丸歩選手のプレースキックの前の謎のポーズ。
指を顔の前に組んでただ指先に集中し、「ここで決めなきゃ」という自意識から外れて、雑念が消え、結果、能力が出しやすくなります。
イチロー選手も、決めたルーティーンに朝から従い、ベンチでも自分の道具の位置にまで拘り、自意識を外し続け、打席に立っていると推察されます。自意識で自分の頭がいっぱいになってしまうと、自分の力が発揮できないことがよくわかっているようにみえます。
俳優も、自分をがんじがらめにしてしまう自意識から、外れる対策をすることが大切です。

僕も、本番の舞台袖で体が自意識で固くなりそうな時、ライトに照らされたホコリを眺めてみたりします。
自分以外の具体的でシンプルなことに、意識を向けるようにするだけでも体は緩み変化します。
この心と体の関係に意識的になっていただきたい。

次回はもう一つの転換点、「デットエンドキッズ」の公演の時のお話をします。

Comments are closed