菊地奈津美さんへのリレーインタビュー

学生企業家で合同会社ジョブライブ代表の高柳龍太郎さんからのリレーインタビューは、保育士で『保育ドリームプラン・プレゼンテーション』と『Child+(チャイルド・プラス)』の代表 菊地奈津美さんです。

保育を取り巻く環境は、待機児童問題がネット上から国会へと飛び火したこともあり大きな社会問題となっています。菊地さんはそういった社会現象を「大人の都合に合ったサービスが求められている」と、とても冷静に客観的に捉えています。
保育の現場で最も大切なことは“子どもの育ち”。そう菊地さんは繰り返し発信されています。

いつのまにか私たちやこの国が、子どもたちを蔑ろにしてしまっていることに気づかされます。

お会いして数分も経たないうちに話が本論に突入していることに気づき、思わず「菊地さん、まだ録音してないので待ってください(笑)」と言わざるを得ないほど、菊地さんは一気に保育のことを熱~く語り始めました。

とにかくよく笑う方です。(聞き手:昆野)

 

――どうして保育士になられたんですか?

菊地奈津美さん:幼稚園に通っていた時に、幼稚園が好きで卒園したくないと思っていて、その時先生は大人なのにずっと幼稚園にいて「あ、ずるい!」と思い、私も大きくなったら幼稚園の先生になろうと思ったんです。
その後、小2の時に8つ下の弟が生まれましたが、その時私は幼稚園の先生になるつもりだったので、まるで先生のように弟のお世話をしたりお迎えに行ったりしていました(笑)。
幼稚園の頃からずーと思っていて今になっただけといった感じです。

――他の職業がいいと思ったことはないですか?

菊地奈津美さん:考えたことがないんです。まるで自分を洗脳しているかのように、ずっとそう思っていたので。

――真っ直ぐな人なんですね。前回の高柳さんのプロハには『やりたいことを、シゴトに』とありますが、ほとんどの人は諦めてしまう。そういう意味で菊地さんは珍しい人であり、理想的な姿だと思います。

菊地奈津美さん:確かにみんな、自分は何が好きなんだろうとか何が得意なんだろうと悩んで仕事にしますが、私は何も考えずに保育士になりました(大笑)。

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幼稚園の時の写真(右)。初恋のしげちゃんと一緒です(笑)

 

――保育園自体が好きだったというのは、その時の環境や雰囲気、先生の接し方などがとても心地良かったんでしょうね。

菊地奈津美さん:そうです。子どもに対してどうこうというよりも、自分が保育士になりたいからなったという感じなんですよ。
ですからさいたま市の公立の保育園にいた1~2年目は、単に先輩がやっていることを真似して保育士らしくしていようという感じで、本当に何も考えていませんでした。
最初の頃は、子どもを怒って保育することもあり「ちゃんと片付けないと、おやつ食べられないよ」とか「これやりなよ」みたいな感じで保育をしていて、周りも結構そういう先生がいたので何も疑問を抱かずに保育をしていました。
その後、2年目の研修の時に「それは良くない。先輩たちもあまりいい保育をしていないのね」と言われ、初めて「そうだったんだ!」と気づかされました。

それまで私は、目の前の先輩がすべてだと思っていたので、その時「え?今までの保育は良くなかったんだ」と衝撃を受け、「じゃあ、いい保育ってなんだろう?」と勉強し始めたんです。
そうしたら『子どもたちに、ちゃんと寄り添うことが大切だ』ということが見えてきました。

3年目に都内の公立保育園に転職しました。そこでは同じ自治体の同期の子に、子どもたちにどんな言葉をかければいいかとか、どんな体験をさせればいいかなど話しても「へー、なっちゃん熱いね」とか言われ(笑)、この本すごく良かったとか言っても「勉強してんだねー、エライねー」といった感じで終わってしまうんです。
ただその同期の中で一人、元々保育の仕事は大事で子どもの人格形成に関わりたいと思い保育士になった子がいて、意気投合して「保育士って大事だよね」って2人で語り合いました。

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わくわく保育士時代

――これまで菊地さんが発信されていることの中で、特に印象深かったのが、
「社会では待機児童、病児保育、夜間保育、早期教育・・・大人の都合に合ったサービスが求められたり注目されたりします。
それも確かに大事なこと、仕方がないことなのかもしれない・・・
でも・・・なんか違う!!
子どもの育ちって、もっともっと大切にしなくちゃいけない」
というメッセージでした。

とてもいい視点で捉えられていると感じました。
シングルマザーの家庭などはやむに已まれない事情があると思いますが、共働きが増え家庭の収入確保のために子どもにしわ寄せが生じてしまっている。
人間らしい生き方とか、微かな幸せを感じ取れる生き方を思うと、「逆なのになあ」と感じてしまいます。

菊地奈津美さん:保育園は友だちとふれあい集団生活をする場として、とてもいいところだと思いますが、実際の問題として朝7時から夜7時、8時まで保育園にいる子どもや、さらに夜10時まで子どもがいる園もあります。
決してお母さんが悪いわけではないのですが、子どもの体調が良くない時でもお母さんが仕事を休めなくて病児保育に預けられる子どももいます。
自分のことに置き換えてみた場合、私だったら具合が悪く苦しい時ほどお母さんと一緒にいたいなあって思います。でも働かなくては生活が成り立たない人たちもいて、一概に誰が悪いわけではないんですが、なんかそうなっている社会があります。

――根が深いですよね。根が深いけども、社会も同じように『子どもの育ち』の大切さを第一に考えれば、みんな今の社会や暮らし、生き方がいかに人間らしさから逸脱しているのか気づき始めると思います。
女性の活躍や登用と言っていますが、男性化した社会で女性が男性と競い合うのではなく、男も女も“女性性”を楽しく発揮できる社会が望ましいと思いますね。

菊地奈津美さん:私はいつも子どもたちとふれあっているので、子どもが愛情たっぷりに育ってくれたらもっともっとハッピーな大人が増え、社会もどんどん良くなるのになあと思えてならないんです。
米国の研究結果でも、ふれあって育った子どもたちは非行に走ることも少ないし、全体的には自殺も減少すると報告されています。
小さい頃に手厚くふれあい、『子どもの育ち』を大切にできたら絶対いいのにと思っているんですが、普段子どもにふれあっていない人たちからは、「大事な仕事だね」と言ってくれる人もいれば「遊んでて楽しそうだね」と言われることもあります(笑)。

保育士たちは『子どもの育ち』の大切さを理解していますから、もっと大事にしていこうよと呼び掛けていかないとって思ってます。子どもが自ら「もっとぼくたちを大切にしてよ」とは言えないし、数年経つと子どもたちは成長して当事者ではなくなるわけなので。やはり保育士が発信し続けていかないといけないんです。

――『Child+』では、どういう活動をされていますか?

菊地奈津美さん:保育の仕事は、子どもたちの人格形成に関わる大事な仕事なので、『Child+』を通して“学び合える・語り合える場”をつくっていきたいと思っています。
何で保育士になったの?どんな保育をしたいの?など色々なことを語り合いながら、自分はこんなことを子どもたちに伝えたいんだと再認識してもらう。
また自分の保育園でやっている当り前のこと、私自身が1~2年目にやっていたようなことを伝え合い、他の園の話を聞くことで「それってどうなんだろう?」「こんなやり方もあるんだ!」といった新たな気づきがすごくあるので、『Child+』のような情報共有できる場が必要だと実感しています。
そういうことを繰り返し継続することによって、少しずつ質の高い保育ができるようになっていくと思っています。

保育園では「こんなことしたい」と思っていても、先輩に潰されてしまうこともあります。また私の1~2年目のように染められてしまうことも。わからないままに子どもを統制する保育をしてしまう人もいます。思いのある人が潰れないように、園外の人と語り合える場が大切であり、『Child+』をそういう場にしたいと思っています。

――質というのは、どういう点に求められますか?

菊地奈津美さん:難しくって正解がないんですよ。“まずはお勉強”みたいな園もあって、それが絶対悪いとも言えないし、自然の中で遊ぶ方が育つんだよというのもありますが、それが絶対そうで100%みんなに合うかというとそういうことでもないんです。
正解もないし画一化してしまうのも危険かもしれないし。
私としては、これがいいと言うよりも、とにかく“熱い保育士”を増やしたいと思っていて、やり方はいろいろあっていいのかなと思っています。
ただ、何となく仕事をしていますじゃなくて、子ども時代はすごく大事だからもっとこういうことをしたらいいんじゃないかという思いがあれば、勉強もするしきっともっと子どもにとっていい方向に向かうんだろうなあって。

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『Child+』における保育士のワーク

――今の親御さんを見てどう思いますか?モンスターみたいな人もいるんですか?

菊地奈津美さん:いますねー(笑)。心が病んでいるお母さんもいますし、仕事たいへんなんだろうなあっていうお父さんお母さんもいます。もっと余裕のある生活ができたらいいのになあって、すごく思いますね。
きっとお母さんたちも、夜遅くまで仕事をしてお家に帰って子どもにご飯を食べさせて…子どもに愛情がないわけでは全然ないけれど生活があるから、「はやくして、はやくして」とか「何でそんなことするのー」と、どうしてもなってしまいます。
園に対してもっとこうしてほしい、ああしてほしいと言われることもあります、本当はお家でもっとゆったりできたら違うのになあって思うことがありますねー(しみじみと)。

――それは、これまでの3か所の園で共通にみられることですか?

菊地奈津美さん:場所によって違いますね。もちろん一概には言えませんが、所得が低い方が多い地域だと育児放棄の人とか心が病んでいる人、生活保護を受けている人もいて、金銭的に苦しいこともあり心が満たされていないかなぁと思うことも多かったです。
比較的所得の高い人が多い地域だと、お母さんたちもしっかりしていて話が通じます。一方で、子どもの習い事が多かったり期待が高かったりして子どもが息苦しくなることもあります。それぞれですね。

――本来家庭でやらなくてはならないことを、保育園や保育士に押し付けようとする親もいるのではないですか?

菊地奈津美さん:保育士はその園児が卒業するとそれ以降は関われないので、結局一生その子と関われるのは親御さんですから、もっとお母さんたちが子どもと向き合って関わってくれるようにしたいなと思っています。
すぐにわかってくれる人もいますが、なかなか難しいですね。

――ご自分が保育した子どもたちの成長が一番の楽しみだと思うんですが、子どもたちと連絡を取って会うことはご法度らしいですね?

菊地奈津美さん:そうなんですよねー。だから運動会とかは見に行きますよ。

――そうですか。では喜びや楽しみは、日々の保育の中にあるということですか?

菊地奈津美さん:そうなんです。とても微々たることなんですが、日常的に子どもと接する一つひとつのちょっとした場面で感じています。
例えば子どもに対して、「ああ、こうなんだねー」と言うのと、「もっとこうしなよ」と言うのとでは、その子の育ちがほんの少し変わっていくと思っていて、それが楽しいんです!(あっはっは)。

――すごいですねー。やはり菊地さんの中には、確信めいたものがあるんでしょうね。

菊地奈津美さん:そうですね。きっとここがいいとか、こうすることでこうなっていくと願っているという感じですね。

――それは単に知識だけではなく、ご自身が幼稚園の頃に感じたことや、その後に体験したことを通して確信しているんでしょうね。そこが揺らぎ始めると葛藤が大きくなってきますが、菊地さんは大丈夫なんでしょうね。(二人で大笑い)。
だってそう信じる力がある人だから!
自信や確信をもって子どもと接すること自体、子どもの安心感につながり、頭の記憶には残らなくてもどこかの記憶に残って、それがその子の根底に流れて生きていくような気がします。

菊地奈津美さん:覚えてなくてもいいんですよね!

――そう思います。頭の中の記憶がすべてだと思っている人が多いけど、そうじゃないですね。人間は成長とともに肝心なことを忘れてしまうけど、体験をきっかけに思い出します。それが気づきと感じたり、懐かしいと感じたり。
『Child+』の活動を始めてみてどうですか?

菊地奈津美さん:保育士は離職率が高く数年で辞める人も多く、園の中で経験が積み上がらないため、一緒に語れる仲間がいたら活力になるのではないかと思っています。それが増えて色々な場所で同じように開催してくれる人が増えていったらいいですね。
月1回ディスカッション主体でやっていて、今は千葉県内の遠方や横浜からも参加されています。

――保育士さんが夢をもてないと、子どもの夢も萎んじゃうような気になりますね。

菊地奈津美さん:保育士には心動かされる体験をしてほしいですが、実際のところ給与は低いし、休日も仕事を持ち帰っていて毎日疲れているような人が多い。
ちょっとヤバいんじゃないかと思いますねー(笑)。

――モティベーションをあげるために何が必要ですか?

菊地奈津美さん:やはり仕事の価値に見合った給与にした方がいいと思います。初任給で手取り15万円とかで、同じ園で10年働いても私立の場合手取り16~17万円というところもあります。
ただ、保育士の中には「給料上げろ!」って言っている人もいますし、それももちろん大事ですが、本質的には『子どもの育ち』が大切だからであり、その価値を認めてもらうことで給与が上がるようにした方がいいと思っています。

――『保育ドリームプラン・プレゼンテーション(保育ドリプラ)』は、いつから活動し始めたんですか?

菊地奈津美さん:元々『ドリームプラン・プレゼンテーション』という、自分の夢を観客に向けて発表する感動と共感のプレゼン大会があり世界中で開催されています。保育ドリプラは、業界ドリプラの1つとして2014年2月から活動を開始しました。

――どういう活動をされていますか?

菊地奈津美さん:まず『子どもの育ち』をもっともっと大切にできる日本にならないと、社会はよくならないと考え、それを私たち保育者が伝えていくということ。
また保育や子どもの周りにある様々な課題に向き合い、社会を変えていくリーダーを増やし応援すること。
そうすることで、子どもや子育てに優しい社会をつくっていきたいと考え活動しています。

――それぞれの夢をプレゼンする、いいですね!どんなプレゼンになるんでしょう?

菊地奈津美さん:説明をするのではなく、感動と共感を体感し合えるようなプレゼンをします。
一つは自分の事業の“最高の価値”をつくること。この夢が実現したらこんな社会になるよという物語をつくっていきます。
もう一つはなぜ自分がやるのかを深堀し、どんな壁に当たっても夢を叶えていくための“諦めない理由”の2本立てでプレゼンします。
プレゼン本番までの半年間ほど月1回勉強会を行い、内容を深堀していきます。
保育ドリプラを通して社会的な意義のある活動を応援したいし、関わってくれた人たちに子ども時代を大事にしたいよねと思ってもらいたい。また行政の人たちにももっと来てほしいなと思っています。

――行政に何をしてほしいですか?

菊地奈津美さん:高齢者にはお金を掛けていますが子どもにはそんなにお金を掛けていないので、もっと子どもにお金かけてよ!と思っています。

――ちなみに海外はどうですか?

菊地奈津美さん:特に欧米では、社会全体で子どもを大切にしようという考えが根づいていて、行政も子どもにお金を掛けています。お父さんお母さんも夕方には帰宅して子どもと接し、家庭を大事にしている国もあります。
日本人は働き過ぎです。私含めて。

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保育ドリプラ2016

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実行委員長として挨拶

 

――そう言えば私は商売の家で生まれ育ったため、ずっと両親の働いている姿を見て育ちました。就職してみて初めて気がついたのが、サラリーマン家庭では子どもが親の働いている姿を見る機会がまったくないということでした。これでは子どもが親に対し敬意をもつことも難しいし、家庭に歪が生じてしまうと感じました。私はそれを“サラリーマンの悲劇”と言っていました。

ある日、私の上司の小学生の息子さんが『お父さんの仕事』というタイトルの絵を持ち帰ったら、ヘルメットを被りつるはしをもっている絵だったらしいんです。毎日スール姿で仕事に出かけているお父さんの姿を見てはいるけど、お子さんのイメージはそうだったんですね。
上司はショックだったようですが、私は「働いている姿を見れないからしょうがないよな」と思っていました。
現代社会の構造的な問題ですが、あまりにも多くの人が同じような暮らしをしているので鈍感になってしまっていますね。
ところで、どんなお子さんでした?

菊地奈津美さん:双子の姉妹の姉で、ずっと仲が良くて高校まで同じ学校でバイトも部活も一緒でした。元々私は人見知りで、人前に出て何かするとか社会をこうして行こうとか思っていませんでした。
高校・大学とスノボやプリクラ、恋愛にエネルギーを費やしていました(あっはっは)。
保育士になって何年目かに、そのエネルギーが保育に向いてきた感じです。

――小さい頃の夢は?

菊地奈津美さん:もちろん保育園の先生です!それと26歳で結婚することでした。もう過ぎてしまいましたが(笑)。

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双子の妹さんと。そっくりです(笑)。

 

――笑。これから子どもたちに何を伝えていきたいですか?

菊地奈津美さん:園児たちの自己肯定感を上げたいと思っています。「何ができる」とか、だから「すごい」とかじゃなくて、「そのままでいいんだよ」と伝えていきたんです。
できることもあればできないこともあるし、いいところもあれば悪いところもあって「そっくりそのまま愛してるよ!」って伝えたいなあ。
大人になって息苦しくなる人が多い中で、いいこと悪いことあって別にいいやって思えた方がハッピーだなってすごく思っていて、そういうふうになってほしい、幸せになってほしいなと思っています。

――すごくいいですね!
大人になって、自分の損得や都合を最優先に考えている人は多いと思います。そういう人ほどつまらないとか、しょうがないと思って生きています。心が満たされないから当然のことです。いくら求め続けても心は満たされません。求めることが薄れ、静かな心の状態にならなければ解消されないでしょう。 日常で満たされない人は、非日常にそれを求めます。

災害ボランティアなどは非日常的行動ですが、この場合は誰かや何かの役に立って喜ばれ感謝され、僅かながらでも自分の存在を確認でき少し心が満たされた思いになるでしょう。
これは『TEAM社会企業家(シャカ)』を始めた理由の一つでもあります。
日常のかなりの時間を占める仕事で、ボランティアで味わえるような実感を抱くことができれば、満たされない思いや心の歪を少しずつ解消していけるんじゃないかと思ったから。
でもやっぱり、菊地さんはそのまま生きてきた人なんですね。

菊地奈津美さん:あっはっは。あまり考えずに生きてきました。

――考える必要がないほど、そのままでよかったということですよ!

菊地奈津美さん:自分を信じることが大切だから、そういう人が増えてほしい。
子どもの頃からそのままでいいと思えれば、成長の過程で多少逸脱しても、また想い出して自分のままでいいと仕切り直せる人も増えるのではないかと思いますね。

――小中高生には何を伝えたいですか?

菊地奈津美さん:「いっぱい失敗した方がいいよ!」って伝えたいですね。
多くの親は子どもの先回りをしてしまいますが、失敗から学べることはとても多いと思うし、やってみないとわからないこともたくさんあるので、やってみてダメでも、もっと色々やってみた方がいいよ!って思いますね(あっはっは)。

――菊地さんもいろんなことをやってみたんですか?

菊地奈津美さん:特にバイトはいい経験になりましたねー。大学の時に知人が開いた新宿3丁目のパブは面白かったですねー(あっはっは)。2丁目が近いので女装した方やおかまの方などが来店して、金曜・土曜の夜などすっごく面白かったですね。いい経験です。

(何があったんだろうと思うほど、楽しそうな表情です)
――バイトはいい経験になりますね。社会に出る前に、少しずつ社会の風に吹かれ肌感覚を磨いて社会に出て行けるような経験になります。
ところで今後どういう活動をしていきたいですか?

菊地奈津美さん:今やっている『Child+』と『保育ドリプラ』を広げていきたいと思っています。『Child+』の場で保育士が学び合い情報共有して、『保育ドリプラ』を通して発信していきたいですね。
すでにネットテレビで放送したり、勉強会を開催したり試行錯誤しながら広がっているので、このまま続けていきたいと思っています。

――ずっとずっとそのままでいてください!私も無垢なこころが甦ってきました。
ありがとうございました!

 

思い出してみると、子どもの頃は何も考えずに毎日を過ごしていました。
私の幼稚園時代は愛犬マーチが一緒に通園し、園内で一暴れして幼稚園は大騒ぎになっていました。みんなマーチにペロペロされ大はしゃぎでした(笑)。

多くの人は成長とともに心の赴くまま生きることから遠ざかっていき、考えて行動するという習慣がこびりついてしまいます。
考えていることが自分の損得や都合でしかないのに、それを大人になることだと勘違いしています。

心の底から楽しく生きている大人は、ただそう生きているだけで子どもたちに夢や希望を与えてくれまず。子どもたちは安心感に包まれるでしょう。
楽しく生きている人ほどいつもそのままで、自然体で生きています。

菊地奈津美さんとお話ししていると、「私、何も考えていないんです」を連発されます。
文字では表現できない、菊地さんの大らかな話し方、笑い、雰囲気・・・。
インタビューの間、私は何とも言えない柔らかいものに包まれていたような気がします。

きっと子どもたちも同じように、心が満たされて幸せな気持ちになるんだろうなあ。

菊地奈津美さんは“包まれるような感覚”にしてくれる、そのままの人でした。

 

■菊地奈津美さんのプロフィール

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保育士9年目、現在は都内の私立保育園で主任兼1歳児クラス担任。 保育の大切に気づき、4年半前に保育者向けのワークショップを開催する任意団体を設立。 子どもの育ちの大切さを社会に発信していくことの必要性を感じ、保育者が夢を語る場、保育ドリプラを立ち上げた。 夢は、「あつい保育士で保育界をいっぱいにすること」 「子どもの育ちを大切にできる社会にすること」

 

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