続、エゴの回収

風葬は、曝葬とか空葬ともいわれるように遺体を樹上や山林•平地にさらしておく葬法です。そういう意味では林葬も鳥葬も、その具体的な言いまわしだと思います。そしてここでも、バクテリアを始めとする多種多様な生物の食物連鎖のドラマが展開していきます。捕食されて消化吸収されるという【時間】。そしてその生物のエネルギーとなるカロリーという【火】。エゴの回収は続きます。

風葬の場所が砂漠ということも当然あります。砂漠の圧倒的な乾燥は、あらゆる生き物にとって過酷な環境です。腐敗すらしない状況です。いうまでもなく、そこでの食物連鎖は限られてくることになるでしょう。では、どうやって風葬というものが成り立っていくのか?ひとつ造語をしてみますね。乾葬という言葉です。

遺体は今や、徹底的な乾燥によってバクテリアも死滅し、したがって腐敗もしないし、それを捕食する生物もいない世界にあります。何がそうさせるのでしょう。天日、太陽です。地球のマグマを極限にまで高温にしたもの、それが太陽です。太陽こそが根元の【火】でもあるのです。そこへ砂嵐の風と砂が、まるで砂時計のように【時間】をかけて衣服も体も削っていく。やがて遺体は、カルシウムだけになっていきます。

天文学者ジョージ•プレストンは、映画『光のノスタルジア』でこう語っています。
「講演でいつも話すんです。骨のカルシウムがどのように作られたか。私たちの起源の物語を。私の骨のカルシウムはビッグバン直後に作られた。すべての原子はそこに。自然の中に住むように、我々は星の中に住む宇宙の一部なのです」
最近では、星の探索をするときにカルシウムの波長を応用する方法もあるようです。

カルシウムとエゴの関係性を次回に翻訳します。

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