心の部屋へ

『火』は現象です。それは地球の特性とも言えるでしょう。『火』に必要な物を数えると、不思議なことが起きます。静かになっていくのです。ココロにもカラダにもマワリにも静けさを感じ始めます。さらに、自分の心には前から静かな所があったんだと気付きます。正に、発見です。うれしいです。興奮します。しかも静かに。

『火』に必要な物を探す旅に、いや探検に出かける前に装備の点検をしておきます。ここでいう装備とは、言葉のことです。点検する言葉は二つ、発見と発明です。辞書を引いてみますと、
【発見】「まだ知られていなかったものを、はじめて見つけ出すこと」
これはOKなんですが、問題なのは
【発明】「機械・器具類をはじめて考案すること」
この意味だけで、発明という言葉が使われていることです。本来は
「物事の正しい道理を知り、明らかにすること」
「かしこいこと」
などなど。こういう意味で使っている場面を、今のところ私は知りません。

私見を述べます。この世に発明はなく、発見だけがあります。なぜなら、すべての物が既にあるからです。今までになかった物を作るのは発明ではなく、実は既にある、物と物の組み合わせ方を見つけるという発見です。そこで『火』です。『火』に必要な物を探してみましょう。まず、燃える物。たとえば、木。溶岩の岩。木を発明した人はいません。岩を発明した人もいません。燃え続けるのに必要な、たとえば空気。空気を発明した人なんて、聞いた事がありません。

燃やす物としては、紙、布、炭、石油、アルコール、プラスチック••••キリがありません。全部この星に既にある物の組み合わせに過ぎません。ライターでローソクに火をつける。ガスレンジでフライパンを熱する。薪ストーブで暖をとる。キャンプファイアを焚いて炎を眺める。『火』を手に入れたなんて、とても言えません。勘違いだったんです。思い込みが過ぎたのです。この地球に、頭が下がります。その地球を照らす太陽、あの太陽がある宇宙。それを存在させる、空間。それを存続させる、時間。それを忘却している、人間。そんな事に構わない、世間。この四つの間を、どんな間取りで心の部屋に置くかを思い始めると、人は静かになっていきます。 ~続く~

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