《第2回》【冷え】発熱という反応

《第2回》【冷え】発熱という反応
ここに32才の妻がいます。1時間ほど前から作り始めた夕飯がそろそろ出来上がりそうです。クリームシチューは5才の長女に朝からリクエストされていたから。鳥の唐揚げは3才の長男の大好物。毎日でもいいみたい。フルーツサラダはバランスを考えて。それにダイエットにもなるし。ダンナはフルーツだけ残すけど、私が食べればいいんだし。そんなことを考えていると、ダンナから、いや夫から電話です。
「エー❗️今から?」
「悪い。流れでさ、3人連れて行くから」
35才の夫は部下にいいところを見せようと無理したみたいです。さあ、妻は大変です。40分後には着きそうです。
取り敢えず隣の部屋のストーブをつけてと。唐揚げは良いとして、まさかクリームシチューじゃあね。モヤシがあったから野菜炒めでいくか!熱燗はその時がいいだろうし、お味噌汁もあとからでOKだな。エーと、あと何だっけ?

連れの部下たちにスマイルの妻は、拝み手の夫にゆっくりまぶたを閉じて開けました。その時はもう、妻の口角は少し上がっていました。
とにかく、奥さんの度量のおかげで3人の部下たちも満足し、夫も顔が立ちました。そしてその月末には、わずかだげど光熱費の出費が多めになります。
光熱、つまり発熱です。夫とその部下たちをウイルス扱いする訳ではありませんが、不意の来客への応待としての反応です。
① 隣の部屋を温めるためのストーブの発熱。
② 野菜炒め及び味噌汁、そして追加の唐揚げの調理用の発熱。
③ 日本酒の燗をつける(計3回)の発熱。
④ 結局クリームシチューも召し上がれ。で、温め直しのために発熱。
⑤ 部屋の明かりのための光熱、つまり発熱。

少なくとも哺乳類のカラダは、ウイルスや菌の侵入に熱で反応します。体力がある時は、免疫が十分に機能してくれるので何の変化もないように感じます。単なる感染だからです。ところが体力が落ちている、つまり身体が冷えている場合は、ウイルスや菌が増殖します。そのまま行けば発症です。発病です。それでは困るので、何とかしようと身体は免疫力の応援のために集中します。ウイルスや菌が増殖なら、こちらは対応力の旗頭の白血球を増産しようと生産能力をフル回転します。物を作るのには熱が必要です。だから、発熱なんです。すばらしい熱なのに、世の中では熱を下げようとするんですね。翻訳ミスです。下熱ではなくて、解熱なのに。熱というパズルを解かなければいけないのに。

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