冷え

今回から、【冷え】について3回連続で翻訳していきます。
1回目は、症状と原因。
2回 ~ 発熱という反応。
3回 ~ 対策(食事・睡眠・ストレス等)

《第1回》【冷え】の症状と原因。
一口に冷えといっても、その症状には2ステージあります。
《ステージ1》
他の人が触っても冷たく感じるし、本人も自覚している。これが世に言う、典型的な冷えです。圧倒的に女性が多いのも不思議ではありません。何故かは後で翻訳しますね。
《ステージ2》
他の人が触っても別に冷たくなくて、本人はむしろ暑がりと思っている。夏はもちろん冬でも、混んだ電車内などで汗をかく。ほぼ男性に多い冷えの症状です。改善には時間がかかります。本人が自覚していませんから。

ステージ1の症状は、風邪をひき易い、生理が重い、スタミナがない、なんとなくダルい等、生活を楽しめる余裕が不足がちです。
女性に多い理由を、身体に代わって翻訳します。
まず、男性に比べて女性の方が身体が小さい。その小さい身体に、男性にはない子宮と卵巣があります。さらに、身体を巡っている血液の中の赤血球の数が、男性より10%ほど少ない。つまり、単位あたり500万個の赤血球を持っている男性に対して、女性は450万個しかないんです。赤血球は酸素を運んでいます。酸素は私たちの燃料です。ただでさえ婦人科系に燃料が欲しいのに、おなかの中の腸や腎臓や脾臓の隙間を抜けてやって来た血液の中の酸素が、1割少ないのです。たまったものではありません。腸も酸欠状態ですから、女性に便秘が多いんです。

ステージ2の症状としては、暑がり、汗っかき、せっかち、怒りっぽい。 困ったことに、暑がりと汗っかき以外は性質だと思い込んでいる人がほとんどです。ところが、せっかちも怒りっぽいのも体質なんです。冷えている身体は、とにかく温めようとします。その為に、忙しく動いて身体を温め、カッとして怒って身体を温めるんです。
暑がり、汗っかきを冷えの第2ステージにランキングしたのには根拠があります。かなり冷えている身体は、緊急避難として自前で肉体を温めようとして不器用な行動をとるからです。
例❶ 首から上だけを温める。
例❷ 手足だけを温める。
例❸ 肉体の表面だけを温める。
例❹ 手っ取り早く菌やウイルスに感染して炎症をおこすが、高熱にはなれない。

【冷え】の原因を翻訳しますね。大きく二つあります。食事と出来事です。何をどう食べるかと、何をどう思うかです。嗜好と思考ですね。消化と昇華です。分解と理解です。身体を冷やす食べ物に関しては、たくさんの本が出版されていますから参考にして下さい。
ここでは、身体を冷やす出来事について翻訳していきます。まず、出来事は二ヶ所で起きます。身体の外と、身体の内部です。世間と人間です。雨や晴れ、雪や嵐などの天候も出来事なら、事件も祭も人間関係も出来事です。これらは世間で起きます。ところが、暑かったり寒かったりには微妙な個人差が出るでしょう。そこが世間という外部と、人間という内部の接点の始まりなんです。その個人差がはっきりしてくるのは、その人の思い込みが絡んでいる時。
たとえば、出かけようと張り切っていたのに降り出した雨。がっかりだったり悲しくなったり、腹が立ってきたりと人間の出来事が始まります。その場所はどこかというと、雨が降り込まない肉体の内部の脳という所です。思考をやっている部署ですね。仮に、もともと出かけたくないイベントで雨天中止の場合に、降り出した雨に「降ってくれた雨」と表現まで変わりながら感謝したりするのも、同じ脳なんです。頭なんです。
「胸に手を当てて、よく考えてごらん」
「腹(肚)を決めたか」
「ようやく腑に落ちた」(『心と身体』の回で書きましたよね。ハラワタのことです)
「心(心の臓)に響いた」
上の4ヶ所ではなくて、頭なんです。なんでも頭で考えていると、頭部が過熱してしまうために身体は体温調節をはかり、下半身を冷やし始めます。現代人に多い、いわゆる上実下虚です。上半身が実相、下半身が虚相の冷えのぼせ状態です。

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